一年生は部屋ごとの連帯責任。誰かひとりが不始末をしでかすと、全員がやり玉に挙げられる。殴る蹴るはまったくないが、代わりに”腕立て伏せ””腹筋”などがついてくる。屋上に上がり、毎日のように、腕立て２００，腹筋１００をやらさせる日々。...
軍隊並みと言うのはまさに本当で、例えば学校の校庭で１００メートル先に上級生の姿を認めたら、そこに届く声で挨拶をしないといけない。気づかなかったりすると、夜の点呼で指導と言う名のつるし上げが待っている。...
マコトが無理矢理入れられた高校の寮は、まさに軍隊の様な場所だった。一年生が４人で一部屋。各部屋には大学の名前が付いている。マコトが入った部屋は、九大と言う部屋だった。...
あ、そうそう。肝心なコトを忘れていました。真琴と言う文字は九州の医師会にいらした、父が尊敬する、ある大先生の名前をいただいたもの。オリジナルではない。男が生まれても女が生まれてもどっちでも良い様に・・・と用意していたらしい。弟の郁美も同様。なんだ、手抜きじゃん！...
この辺りで一旦、学生時代に戻ろう。高校は熊本市内の高校。父の弟さんが教授をやっていた大学の附属高校に、父が勝手に入れた。しかも・・・寮。ここから益々波瀾万丈な日々が襲い来ることになる。...
